アラサー高学歴ニートの軌跡

アラサー高学歴ニートが、日々の行動や考えを記すブログです。

引きこもりニートが、アウトロー採用に参加した話7 「自信喪失」

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引きこもりニートが、アウトロー採用に参加した話。 - アラサー高学歴ニートの軌跡

 

  今回の記事は、前回の記事の続きなので、未読の方は宜しければどうぞ。↓

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引きこもりニートが、アウトロー採用に参加した話6 「今の日本は狂ってるんだよ!」 - アラサー高学歴ニートの軌跡

 

 港町横浜の長い1日が終わり、次のワークショップまであと2週間。

 

 以前の熱気が嘘のように、サイボウズの議論場は静まり返っていた。

 

 お互いの意見を戦わせあった意識高い系の奴らは、どこへ行ったのだろう。

 

 犀川に聞くと、そいつらはブログを作ろう組のグループチャットにいるという。

 

 そうだ、そうだった。誰かが自分たちアウトローのブログを作ろうと言い出して、日を追うごとに意識高い系の奴らが合流していったことを、ようやく思い出した。

 

 俺はといえば、ブログに興味はあったものの、合流をためらっていた。

なぜだろう。俺が参加したところで、ただ疲れを得るに止まるような予感はあったけど。

 

 港町での長い1日の余韻に浸っているうち、

俺は意識高い系の流れに取り残されてしまったのだ。

 

 いつか俺が感じたサイボウズ上の小さな蠢きは、大きな流れとなってアウトロー達を翻弄した。

 

 ブログへの参加不参加問わず、アウトローの誰もがささくれ立っていた。

 

 ブログに参加しない者たちは、陰で不満の声を上げていた。

 

「内定取るために、ブログやってんだろ。」

 

「ブログ作ってアピールするなんて、

 

普通のシューカツと同じじゃん。

 

「ブログチームがアウトロー採用を仕切ろうとしている。」

 

 ブログチームの内情を知らぬ者たちの目には、ブログは巨大な悪に見えていた。

 

 俺は、ブログチームのメンツとそれなりに親しかったこともあり、上記の批判は的外れだと分かっていた。

 

 ただ、批判したくなる気持ちも分からなくはなかった。

 

 俺が同じ立場なら、同様の批判を陰で繰り広げていただろう。

 

 でも俺は、ブログメンバーが日夜会議を繰り返し、なんとかしてアウトロー達の考えを社会に発信しようと頑張っていることを知っていた。

 

 だから俺は批判しない。しかし、協力もしなかった。

 

 どっちつかずの俺は、自分のことで精一杯だった。

 

 

 

 

 第三回ワークショップの前日。

 

 俺は、犀川と朝までスカイプで喋っていた。

 

 犀川とは度々チャットしたりスカイプする仲だったが、

この日は妙に盛り上がった。

 

 いつものように、日本社会の問題点や精神世界の話を語り合った。

 

 結局、日本を救うには宗教を開いて人々を救済する必要がある、という結論が出たと思うが、詳細は記憶の彼方である。

 

 

 いざ迎えた第三回ワークショップ当日。

 

 俺は寝不足の頭を抱えながら参加した。

 

 今回は、アクセンチュアの偉い人が来て、話をして下さるとのこと。

 

 俺は途中までは、ああ面白い話だなと思っていた。

 

 しかし、夢の世界に旅立ち、帰ってきたら話の内容が殆ど理解できなくなっていた。

 

 「え?グルチャであんなに難しい議論してた

 

俺が理解できない

 

だと?」

 

 他のアウトローたちは、皆理解しているように見えた。

 

 その後の質疑応答では、一部の者たちがハイレベルな質問を矢継ぎ早に繰り出していく。

 

 「え?なんでそんな質問が出てくるの?

 

 全くもって理解不能だった。

 

 講演終了後、俺は手塚に話掛けてみた。

 

 「おそらく、あの場にいた大半の人間は理解してないと思うよ。」

 

 「ローカルグッドの話が理解できてれば、十分でしょ。」

 

 ※ローカルグッドとは、ある地域の住民と企業、団体が協力して地域の問題を解決しよう、という試みだったかな。正確なところは、グーグル先生に聞いてください。

 

 さすが手塚である。

 

 冷静に周りを観察できているし、俺への配慮が切に伝わってくる。

 

 クールなのは見た目だけではないことも十分伝わってきた。

 

 多少は自信回復した俺だったが、しばらくは自信喪失した日々が続いた。

 

 続く。

 

 追記:眠気さえなければ、もっとあの場を楽しめたと俺は思っている。眠気覚ましには、ワンダモーニングショット一番効いたので紹介させて欲しい。


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 ※登場人物は全員仮名です。但し、若新氏、納富氏に関しましては、アウトロー採用の運営者である点を鑑み実名といたしました。