アラサー高学歴ニートの軌跡

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BLOOD+ タイトルに隠された真意&キャラの命名の由来考察

BLOOD+には数多の隠されたメッセージがあります。今回はその一部を考察しました。

目次

BLOOD+ その本当の意味

 

直訳すると、血プラスである。本作品において、血は様々な側面を持つ。

 

1、人間が生命を維持するために必要不可欠な血

2、翼手やシフの生存に必要不可欠な食料

3、血のつながりつまり狭義の家族の象徴

4、翼手を殺す兵器

5、飲んだ者を不老不死にする忌まわしき呪縛

6、翼手やコープスコーズといった戦争の道具を作り出す兵器工場

7、失った身体を補完する義体の原料

 

他にもあるだろう。いずれも本作品のテーマと絡んでくる重要な要素ばかりだ。相互に矛盾する要素を内包する「血」という概念は、矛盾を描き出そうとした本作品のコンセプトにぴったりである。「血」が人間や翼手の生存に必要不可欠でありながら、本作品ではあらゆる紛争の元となってきた点を考えると、「血」の原罪としての側面が浮き彫りになる。

 

「翼手を生み出した人間にとっても「血」は必要不可欠であるため、そもそも人間そのものが原罪を抱えているのだ。」が、本作品のタイトルの隠されたメッセージだろう。

 

原罪はキリスト教の概念でもあり、本作品とキリスト教の深い関わりを思わせる。

 

「+」が付いているのは、人間が戦争という原罪を乗り越えて平和へと向かって欲しい、異種族間でも対話によって平和へ至ることは可能である、という制作者のメッセージだと思われる。

 

各キャラの命名の由来考察

 

1、小夜(サヤ)

 

この作品の主人公。剣を振るい、翼手を倒していく短髪の美人である。

 

小夜が翼手を退治するためには、自らの血を剣の溝に流す必要がある。すなわち、

 

剣は生物だから、使い手の血が必要不可欠である

 

ということを意味する。まるで剣が意思を持っているかのように思えるが、実際は剣が小夜の身体の延長だと思われる。剣に血が通って初めて真価を発揮するのだから。

 

すると、小夜(サヤ)の命名の由来は「鞘」か。小夜自身が剣であり、同時に剣を収める鞘でもある。抽象的に言うと、戦争と平和、小夜は相対する概念の象徴である。ずばり鞘では人名として不適切なので、小夜という当て字が使われたのだろう。

 

2、カイ&リク

 

小夜の大事な家族である。

 

弟のリクと兄のカイ。いかにも、陸海を連想させる。リクの方は小夜のシュバリエになったり、ディーヴァに食われてしまったりで自由を奪われている。一方、カイは小夜をサポートすべく世界中を駆け回っている。リクは不自由さの象徴として「陸」という名を与えられ、カイは世界中を駆け回っている点や小夜とハジを宿命から解き放った解放者という点で「海」という名を与えられていると思われる。しかし、なぜ両者ともカタカナ表記なのか、という疑問は残る。日本だけでなく世界で通用する人物として、外国人にも読みやすいカタカナにしたのだろう。

 

3、宮城(みやぐすく)ジョージ

 

小夜、リク、カイの育ての父である。

 

元アメリカ軍兵士という側面、日本人としての側面、両方を象徴させる丁度いい名前がジョージである。宮城という沖縄独特の苗字なのは、彼の沖縄人としての側面を象徴している。アメリカ人でもあり、日本人でもあり、沖縄人という異なる側面を同時に持つ彼は、種族を超えた家族の長として相応しかった。

 

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