アラサー高学歴ニートの軌跡

アラサー高学歴ニートが、日々の行動や考えを記すブログです。

高学歴ニートが、書店の陳列に込められた意図を考察する。

今日は久しぶりに近所の本屋に行ってきたので、発見したことをレポートします。

 

とある駅ビルの入り口からエスカレータを何回か登った先に、お目当ての本屋はあります。今回は、マーケティング関係の本を求めてやってきましたが、せっかくなので他のコーナーにも行ってきました。

 

「変な生き物」系の本はなぜ、生物学の棚にあるのか?

 

話題本のコーナーを横切ってしばらく進むと、数学や生物といった理系本のコーナーがありました。僕はバリバリの文系なので縁の薄い一帯ですが、今日は戯れに覗いてみることにしました。

 

本棚を適当に覗いていると、いわゆる「変な生き物」系の本がズラッと顔を見せています。しかも、本棚の中段にこういった本が集中しています。6歳くらいの子供にとっては、ちょうど目線の高さにこういった本が存在しているのです。

 

理系の専門的な本目当ての親に連れてこられて退屈している子供にとって、これらの「変な生き物」系の本は実に魅力的だと思われます。「買って、買って。」とねだる子供が眼前に見える。ねだられる両親にとっても、子供の理系的素養を養ってくれそうな本なので、喜んで買うでしょう。しかも、高価な理系の専門書が立ち並ぶエリアに来るくらいですから、親の知的水準も高いと思われます。知的水準が高いすなわち年収が高い、子供の教育にも熱心である確率も高いです。

 

かくして、「変な生き物」系の本は売れるのです。

 

「変な生き物」系の本が、子供向け図鑑の棚ではなく生物学の棚に置いてある理由が納得できました。

 

マンガでわかるフーリエ解析だと?

 

「変な生き物」系の本が立ち並ぶ棚の隣に、「マンガでわかるフーリエ解析」なる本を見つけました。本棚の最上段にありました。試しに手にとって読んでみると、難しい数式や文字が最小限に抑えられていて、難しい概念は曲線を用いた図で理解しやすく書かれている印象を受けました。

 

この本のターゲットは、フーリエ解析を学んでいるけど苦戦している理系大学生といったところでしょうか。身長170センチくらいの人にとって、この店の本棚の最上段は比較的目につきやすい。逆に、中段や最下段は見え難い。この本が本棚の最上段にあるのは、必然なのです。

 

12歳の少年が書いた 量子力学の教科書

 

「マンガでわかるフーリエ解析」がある棚の手前には、「12歳の少年が書いた 量子力学の教科書」なる本が平積みされていました。

 

何か面白い本を探している人というのは、得てして本棚というよりは平積みされている本に目線が行きがちなのでしょう。しかも、理系の専門的な本が並ぶ一帯です。量子力学に潜在的な興味がある人も多いでしょう。

 

そういった人たちがウロウロしていると、目線の先に「12歳の少年が書いた 量子力学の教科書」という衝撃的なタイトルの本が飛び込んでくる。思わず手にとってしまう。これは面白そうだ、と買ってしまう。そこまで計算して、書店員は「12歳の少年が書いた 量子力学の教科書」をあの場所に置いているのか、と僕は深く感嘆しました。