PSYCHO-PASSを今更ながら見終わったので、軽くレビューします。
元高学歴ニートとして、思うところは多々ありました。特に、シュビラシステムについては言いたいことが山ほどあるのですが、また後程。
目次
10年台前半の最高傑作。
5年以上前のアニメなのに絵が異常に綺麗で映画かと勘違いするほど。敵?側のキャラも含め、魅力的なキャラクターが多い。ぼーっと思考停止して見ていても、ストーリーがめちゃくちゃ面白いゆえ楽しめる。何より素晴らしいのは、製作陣の思考が異常なまでに深く、考え尽くされているのがひしひしと伝わってくること。
PSYCHO-PASSの世界観
PSYCHO-PASSの世界では、シュビラシステムによって日本国民全員の犯罪係数(80以上あると、収容所送りになってしまう)が計測されている。また、シュビラシステムによって、就ける職業が決められてしまう世界でもある。シュビラシステムに愛されていれば、官僚などいい職業につける。しかし、嫌われていると、どの職業にもつけず、おそらくは結婚もできないようだ。
1話から、いきなり
制作サイドとしては、1話目で視聴者を引きつけておきたいはず。
にも関わらず、
いきなりシュビラシステムの暗部を、これでもかと言わんばかりに叩きつけてきた。
30は過ぎているであろう無職の男が登場する。その男は、「俺はシュビラシステムのせいで、就職も結婚もできなかった。」と嘆いていた。ヤケになった彼は、最後の思い出として女を攫ってくる。
そのあとの顛末は書くのが躊躇われる。実際に見てもらえればわかるが、非常に後味が悪い。
一般的なアニメでは、主人公サイドは正義のはず。1話でも、主人公サイド(警察)は正義に基づき行動した。しかし、1話を見終わった後で残るのは
「主人公たちの行動は果たして正義なのか?」
という疑問だった。
1話総評
1話からいきなり、物語の核となるシュビラシステムの問題点をぶつけてきた。制作陣は相当もめたと思うが、挑戦的な試みは大好きだ。
この作品のテーマ
派手なアクションや魅力的なキャラクターに隠れているが、PSYCHO-PASSには幾つものテーマがあるように思われる。例えば、
AIの限界
生きているとは、どういうことか
システムによって疎外されてしまった者たちの生きる道
理想の社会システムとは何か
ちょっと考えただけでもこれだけあったので、まだ沢山あるだろう。
考察厨には涎が出まくるアニメだと思われる。
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