アラサー高学歴ニートの軌跡

アラサー高学歴ニートが、日々の行動や考えを記すブログです。

妄想代理人が難解だったので、各話振り返りながら考察する。5

やっとまとまりました。今回は前回の続き

妄想代理人が難解だったので、各話振り返りながら考察する。4 - アラサー高学歴ニートの軌跡

で、11話から最終話までを振り返ります。

 

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11話

 

少年バットはマッチョとか化け物とか噂話が尾ひれをつけて広まっていた。

 

猪狩の妻の独白を少年バットは聞いていた。猪狩妻が死にたくないと言うたび、少年バットの手が止まった。対象が「死にたい、逃げたい」と願っていればバットで殴るが、「生きたい、立ち向かう」と思っていれば動けない。猪狩妻が言うような化け物というよりは、人々の集合意識を具現化した存在だと思われる。

 

少年バットにあなたと語りかける猪狩妻。猪狩は、妻の精神がおかしくなってしまったと語っている。つまり、妻は幻を見ていたのだ。

 

その証拠に、家の紙でできた壁が倒れ、一面に野原が現れた場面に転換した。その後には、荒れ果てた家が映っていた。実は妻が一人で大暴れしていただけなのだろう。変装した馬庭が訪れたのは回の最後の方だ。

 

またも猪狩は蛭川にもらったマッチと同じマッチを、泥棒に渡された。居酒屋から出ると、猪狩が望んでいた昔の街が広がっていた。少年バットは、人にその人の妄想通りの姿を見せる能力がある。今回は、少年バットがバットで殴る代わりに、幻覚を見せてくれたのだ。尤も、両方とも結果として現実逃避につながる点では同じである。

 

12話

 

変なメガネをかけた馬庭が、巨大化した少年バットと戦う回である。「少年バットは人の噂や妄想で強くなる」と馬庭は言う。しゃべるフィギュアの言う通りに、馬庭のメガネとオタクの部屋にあったPCをつなぐと、鷺月子が12歳の時バットで殴られた事件の記事が出てきた。

 

鷺の実家に行くと、マロミと名付けられた犬小屋のひしゃげた残骸と、殴られた後のある首輪があった。鷺父は「月子の仕返しに行ってやるから。」と言って、ごまかしたようだ。つまり、犬小屋を破壊したのは、狂ったかつての月子か。

 

マロミと少年バットは同じ?ともにマロミという犬が起源という点では同じか。

 

少年バットは、凶暴化すると狂犬のようになる。

 

猪狩の空想世界に、マロミの導きで月子も迷い込んだ。

 

猪狩の妻はエレベータに乗った瞬間死んだだろう。すでに死んでる赤服の爺さんがエレベーターに乗ってたし。このシーンは非常に神秘的かつこの作品の中でも意味の解釈が難しい。

 

13話

 

猪狩は幻想世界で、昔の妻や今の妻と再会する。月子を娘と語るなど猪狩の妄想が展開されていたが、バットで粉々にすると跡形もなく消え去った。実態なき妄想は本人の強い意志で簡単に壊せる、というメッセージが感じられる。

 

妻が登場したのは、夫への想いの強さゆえか。マロミは嫌がっていたが。

 

黒い塊は、膨れ上がった思念だろう。

 

結局、月子は本当の姿のマロミを見て昔を思い出し、マロミに謝った。すると、少年バットが消えた。黒い塊も消えた。瓦礫の山が残り「戦後だ」と猪狩は言った。

 

復興は1年で終わったが、人々は昔のままだ。月子は銀行員になっていた。馬庭は爺さんになって、地面に絵を描いていた。最後は「アニメ」と書いた。

 

結局少年バットは、月子の責任から逃げ出したい心によって生み出されたと判明した。マロミは、死んだマロミが月子を心配して生まれたのだろうか。

 

一見、現代社会への批評アニメかと思わせておいて、実は人間の不変の心理である「逃げ出したい、その場しのぎの救いが欲しい」を戒めるアニメだった。

 

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