アラサー高学歴ニートの軌跡

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ブギーポップは笑わない Boogiepop Phantom を各話解説する

ライトノベル全盛期(30歳の主観)を代表するブギーポップ。原作未読ながら、どこかで聞いて気になっていたのでアニメの方を見てみました。

 

wikipediaには『小説本編を読んでいないと内容をほとんど理解できない』と書かれ、各種レビューでは「意味不明」「原作読んでないと、訳がわからない」といった意見が散見される本作品。しかし、アンビエントを主体とした音楽の質の高さや、現実と妄想の境目を彷徨うような独特なストーリー、喋る幻影など魅力も多い。

 

僕は小説本編を一切読んでませんが1話見るたびにメモを取っていたため、一応?理解できました。1話ごとに解説していきます。アニメ見たけど意味不明だし原作読む時間が無いという方以外はスルー推奨です。解説はメモを元に書いているので、分かり難い箇所もあるとは思いますがご容赦願います。

 

目次

 

1話

 

冒頭で、早乙女の通う高校で謎の爆発。早乙女は死んで、幽霊となったらしい。早乙女の幻影を見た宮下藤花は、殺されてもいいと身を委ねる。しかし、ブギーポップに助けられる。だが、ブキーポップは早乙女を殺したという。

 

この段階では、ブギーポップの狙いが不明。全体的な雰囲気はlainに似ている。主人公の女の子の声や雰囲気、電柱や電車の多様、謎のジージー音、突然の沈黙、とか。

 

実写の多様も特徴的。

 

2話

 

今回のブギーポップは、今回の主役の城之内を天国?に送り込んだ。

 

城之内は、人の胸に巣食う虫を貪りまくっていた。虫の正体は、過去の後悔つまり心のしこりである。虫を貪るうち、人の記憶、と彼は言い直した。虫を食われて心が楽になった者もいたが、抜け殻みたいになってしまった者が多かった。

 

城之内は虫を美味しいと言っていたが、女医にもらった薬の影響だろう。女医は何人もの患者に同一の薬を出し、数多の犠牲者を生み出した。その薬の出処は黒田慎平という男であり、黒田が一連の事件の黒幕でもある。いつしか彼の心に虫が5匹も巣食ってた。虫を喰うほどに、病みつきになっていった彼。

 

ヤク中の少女が手のひらから蝶々を出して、その後彼が幻想をみた。この少女の特殊能力が伏線になると予想していたが、その通りになった。

 

場面転換や、主役の無個性さがどこかゲームのようだ。

 

雰囲気がテクノライズや妄想代理人にも似ている。

 

3話

 

今回の主人公は、有藤美鈴。パヌルーと呼ばれている。イヤホンで音楽聴いていたら早乙女の幻影の声がし、実態化もした。早乙女は、自分の邪魔をする霧間凪を呼び出そうとするが、ブギーポップ登場で果たせず。

 

パヌルーが何者なのか、アニメを見る限り不明である。パヌルーは、血だらけの顔で「嘘つき」と美鈴を2回もなじった。パヌルーは死んでいる。美鈴はパヌルーの後継者ではないと、ブギーポップは言っていた。

 

パヌルーは「何があろうとも、世界を受け入れよ」という考えを持っている。多分、パヌルーは宗教的カリスマがある人格と考えられる。

 

2話最後の方で城之内が見せられた幻覚とは、美鈴が3話最後で森田警部にボコられたシーンだと思われる。

 

4話

 

菅沼洋次というオタクが、今回の主人公。クラスメイトでもある薬売りの女から薬を買い乱用するようになった菅沼は、次第に妄想が現実だと思い込むようになった。すなわち、妄想と現実の境目が曖昧になった。

 

1話目での大爆発の影響でパソコンがシャットダウンした際に発狂し、彼は逮捕された。逮捕した森田警部は、3話で美鈴をボコっている。

 

薬売りの女は黒田慎平に始末され、菅沼はスレイブとして生かされた。この時点で黒田慎平を中心に、2話の女医にも薬が渡ったと推測できる。

 

5話

 

如月という婆さんの娘が、2話ののヤク中の少女であると判明した。

 

その少女は、ある組織から内通者(黒田慎平)が持ち出した薬を投与され、おかしくなったようだ。その少女が出す蝶は、蝶を見た者に過去の映像を見せる効果がある。

 

ある組織が作り出す人造人間は、食った人間の姿に変わる能力がある。3話で登場した森田警部も、人造人間の一人と判明。その部下も、人造人間になったようだ。

 

一ヶ月前の爆発を機に、人造人間が街に出てきた。

 

6話

 

5年前、森田警部の部下が見た殺人現場は、実は7年前の事件だったのでは。

7年前にも連続殺人事件があったと思われる。

 

5年前の連続殺人で犠牲となった静枝。静枝は、母が他の男とキスをしている場面を見て以来セックス恐怖症となり、トラウマが残った。そのため、例の女医の元に通っていた。

 

静枝の母は蝶を見るたび、生前の娘の幻影を見た。

 

中盤で、霧間凪の戦闘シーンがあった。

 

7話

 

今回は、及川兄妹の物語。兄は、父兄参観に約束したはずの父が来なかったため錯乱、何かを「壊したい」という欲求が芽生えた。しかも、直後に父が来れなくなった原因である遊園地計画は中止になり、父は精神を病んでしまう。以来、兄は遊園地を壊したいという欲求を持つようになる。この遊園地はペイズリーパークであり、10話でも登場する。

 

1話や4話における例の大爆発で出た光を浴びて、妹の欲求が叶えられた。爆発での光を浴びたものは、自らの欲求を叶えられる。妹の「兄の望みを叶えたい、兄のそばにいたい」という欲求が、一時はおかしくなってしまった兄を正気に戻らせた。

 

森田警部と謎の男の会話で「マンティコア」が登場。次回予告でも出ており、これまで出てきた謎の薬と関連していると思われる。

 

森田警部は、蝶を出す少女を追っていた。森田はおかしくなっていた兄を殺そうとするが、兄が倒した。その後、兄はまともになった。やはり妹の想いは届いていた。

 

今回は珍しく、ハッピーエンドで終わった。

 

8話

 

物語の根幹が明らかにされた。8話は特に難しい。2回見ても完璧な理解は非常に難しい。

 

マンティコアは人を食う。ブギーポップファントム(ブギーポップの偽物)は、マンティコアに食われかけたが、5年前の爆発に伴う光と同化し助かる。ブギーポップファントム曰く、光と同化する瞬間にブギーポップの姿をイメージしていたら、ブギーポップと似たような姿になったとのこと。

 

電磁場が脳に作用し、フォログラム(幻影)を作るという。マンティコアは、電磁場が止まると死ぬ。

 

霧間凪は黒田慎平に「正義の味方になりたかった。」と言われ「なればいいじゃん」と返したことを覚えていた。再会して礼を言いたいとも。黒田慎平は探偵として一連の事件を捜査すると見せかけて、実は一連の事件の黒幕だった。結局2人は再会を果たせず、霧間凪は黒田慎平の正体に気づくことはなかった。

 

9話

 

冒頭で薬を注射された少女が描かれた。蝶を出す女性と同一人物か。

 

早希とヨシキが遊園地にて、帽子をかぶった小さい男の子(プームプーム)に風船を渡された。風船を受け取ると同時に、本人たちから幼少時の本人が分離。幼少時の方が、他の幼児とともに遊び始めた。

 

早希は自殺するが、幻影を宮下藤花たちが見ている。一瞬風船が見えたが、すぐに見えなくなった。

 

ヨシキは、ブギーポップファントムに「貴重な電磁波をそんなことに使うな。私は電磁波できているからもうすぐ消える。あと一人救える。」旨のセリフを言われた。ブギーポップファントムは、一連の事件に立ち向かってくれるようだ。

 

10話

 

プームプームは、小島が作ったキャラであり、現在を守るため犠牲にされた異形の者?である。

 

プームプームは蝶々を出す少女を引き連れ、ペイズリーパークに来ていた。プームプームはブギーポップと対峙し口論になる。少女は高所から転落。転落した後の少女は老けていた。口論の末、プームプームは消滅した。

 

プームプームは、高校生達から大人になるために捨てられるモノ、つまり純粋な子供としての性質?を分離して、分離した幼児を友達にしていた。だが、それもすべて幻覚。

 

小島がプームプームの物語をノートに書き、窓に張り付いていた蝶が消えたのが、最後らへんだ。プームプームや蝶々を見せる少女は居なくなった。

 

プームプームはブギーポップ曰く蝶々を出す少女が作った幻影とのこと。だとすると、小島の妄想と蝶々を出す少女の行動がシンクロしていることになる。

 

ペイズリーパークは計画中止になった遊園地である。(しかし、大方完成しているように見える。)例えるなら、大人になる前の子供であり、純粋な子供としての性質を持っているとも言える。プームプームがペイズリーパークを自分たちの遊び場にしたのも頷ける。

 

11話

 

蝶を見せる少女はもともと、生後5ヶ月で父を殺した「悪魔の子」と呼ばれていた。おばあさんと引きこもりを強いられながら暮らしていたが、後ろから殺された。その後、熱病にかかっていた女性(5話で出てきた如月という婆さんの娘)に憑依。おばあさんの前にも姿を見せた。

 

多くの人々の過去がわかる、すなわちあらゆる知識を持っていたため「エコーズ」と呼ばれ、同語反復しか出来ぬようにされてしまった、蝶を見せる少女。寂しさのあまり、プームプームをある少年から分離する。

 

結局、何も出来ぬことを悟り、突然現れた男性の手を取ったら、光が生まれ増大し、街を包んだ。無関係の女性を「母」と呼び、相手が娘と再会できたと感動したため成仏、やがて虹となった。その女性が目がさめると、「私に娘はいません」と困惑していた。

 

蝶を出す女性の正体が判明し、消失と共に虹となったため一連の事件はある一点を除いて解決した。

 

12話

 

虹が出てからの話。

 

突然物語が飛び、大学入試直前の宮下藤花たちの様子が描かれた。

 

探偵の岸田は、黒田慎平が作り出した幻影であり、マンティコアでもあった。ブギーポップファントムに両者は倒され、一連の事件はすべて解決した。

 

黒田慎平は組織を抜けたと思いきや、女医や薬売りを通じて薬をばら撒き、精神異常者を量産していた。

 

宮下藤花や霧間凪は笑顔で卒業式に出席しており、無事に物語は終わった。

 

まとめ:一連の事件の真相

 

一連の事件の黒幕である黒田慎平は、探偵のふりをしながら、実態は薬をバラ撒いて精神異常者を量産していた。熱病で苦しんでいた女性が、蝶々を出す少女になったのもその薬のせいだった。

 

ブギーポップやブギーポップファントム、霧間凪は一連の事件を食い止めるべく奮戦した。ブギーポップファントムが黒田慎平と岸田を倒したところで、一連の事件は完全に解決した。

 

アニメでは分からなかった箇所

 

・ブギーポップファントムが生まれた原因である、爆発が起こった経緯。

・黒田慎平が居た組織の内情及び歴史。

・早乙女が死んだ詳しい経緯。

・ブギーポップの真の狙い。

・5年前の連続殺人の詳しい内容。

・パヌルーの正体。

 

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