アラサー高学歴ニートの軌跡

アラサー高学歴ニートが、日々の行動や考えを記すブログです。

イリヤの空、UFOの夏は何度読んでもメチャクチャ面白い傑作だ。

3回読んだのに、なぜか内容が思い出せない。でもメチャクチャ面白い。

 

 

こんな人にオススメ

 

・一夏のボーイミーツガールを体感したい。

・メチャクチャ面白かったのに内容が思い出せない、というアンビバレントな感覚を味わいたい。

・UFOや宇宙人といったオカルトに興味がある。

 

ネタバレ無しの登場人物紹介

 

榎本:3回も読み返したが、未だに彼がどんな人物なのか「今の僕には理解できない」

浅羽 夕子:主人公の妹。やたらと口うるさい。俺のイメージは八九寺真宵だ。

河口 泰蔵:主人公のクラス担任。あずまんが大王に出てくる木村先生を彷彿とさせる。

田代:園原中学校教頭。元タレントのあの人とは全くの別人である。

校長:猫なのに、なぜか「校長」と名前を付けられてしまった数奇な存在。

 

 

 

めちゃくちゃ気持ちいいぞ、と誰かが言っていた。

だから、自分もやろうと決めた。

山ごもりからの帰り道、学校のプールに忍び込んで泳いでやろうと浅羽直之は思った。

 

書き出しから、山ごもりだの、学校のプールに忍び込んで、だの意味深なフレーズが並び、すげえワクワクするだろう(少なくとも俺はワクワクした)。今にして思えば、めちゃくちゃ気持ちいいから学校のプールに忍び込むなんて、随分快楽主義なガキだなという陳腐な感想が浮かんでくる。

 

この後は、夜の中学校のプールで主人公浅羽直之が謎の美少女伊里野加奈とドラマティックな遭遇を果たしたり、175センチの長身で、全国模試の偏差値は81、100メートルを11秒で走るスーパーマンで、電子機器の扱いにも長け、顔だってまずくないのだが、進路希望調査で「CIA」と本気で書くほどの変人(以上、ウィキペディアより引用)である水前寺邦博が様々な騒動を引き起こしたり、死体洗いのバイトの真相が詳しく語られたり、はたまた伊里野が大食いバトルしたり…etcする。

 

一度読み始めるとあっという間に読み終えてしまい、次の巻が無いことに気づいてソワソワすること間違い無しなので是非とも全巻揃えてから読み始めてほしい。途中で本作品独自の謎めいたワードがたくさん出てくるが、意味が全く分からなくとも作品鑑賞に支障は全く無いので安心してスルーすればいい。全4巻を読み終えた暁には、「すげえ面白かった。でもどんな話なのかイマイチよく覚えてねえ…」となること請け合いである。だからこそ、何年か経ってまた読み返しても面白い。俺は既に3回読んだ。