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【激難】慶応義塾大学法学部2019英語の超詳しいレビュー 予想配点付き

慶応法学部英語の恐ろしさは予想以上でした…。

 

目次

予想配点

大学側は各設問の配点を非公表としているので、俺の予想です。

 

1 各2点 計48点

2 各4点 計40点

3 各4点 計40点

4 45〜49、58 7点×6 42点

  50〜55    4点×6 24点

  56、57(両方正解で)    6点

                計72点

 

満点は200点です。

 

大問2は法学部ならではの法律に関する専門的文章でした。法律家に必須の論理的思考力を問う問題なので配点を高くしたかったのですが、同意語選択という設問は一般的にやや配点が低めなので間をとって各4点としました。

 

大問3は最も適切な言い換え表現を選ぶ問題でした。法律家たるもの文の細かいところまで厳密でなければいけません。よって、基礎的な文法知識を問う問題としては高めの各4点としました。

 

慶応法学部は一般的に読解問題の配点が大きいと言われているので、大問4の配点を多めにしました。法律家たるもの、文章が正確に読めなきゃ話になりませんからね。

 

実際に解いてみた結果

200点満点中53点でした。

 

爆死です。しかも制限時間を20分以上オーバーしました(笑)。早稲田文学部の英語では6割取れていた(しかも制限時間を2分余らせた)ので、慶応法学部英語の異次元っぷりが際立ちます。

 

今回は酷い結果でしたが、4ヶ月前にセンターで6割しか取れなかったことを考えると一応進歩はしているはず。

 

www.kougakurekineetnokiseki.com

 

大問1の超詳しいレビュー

大問1は大学入試としては異様に長い会話文が出題されました。一般的な受験生には馴染み皆無な言い回しが頻出するので、会話の流れを掴むのは極めて困難だと思われます。しかも穴が20個も空いているので非常に読みにくい。n個の選択肢をn個の空欄に重複不可で当てはめれば良いので、順調に解き進めれば満点が取りやすい形式のはず。しかし、選択肢が10個となっては話は別です。律儀に最初の穴から埋めようとすると、10個の選択肢を全部検討する必要があるので非常に時間がかかる。一番埋めやすいところから埋めていけば良いのです。最初の穴から埋めようとすると、文字通り落とし穴にハマることになりかねません。

 

ちなみに俺は前半のセリフ補充を全部外し、後半の前置詞補充は2問正解でした。アクセントは全部外したので、4/48点。

 

大問2の超詳しいレビュー

大問2は早慶にしては異様に短い長文で助かりました。嘘です。1行につき未知の単語が3語はあるので、2度読み返しても意味がよく分かりませんでした。あまりにも未知の単語が多すぎては類推も無用の長物と化してしまうので、英検1級レベルの単語もガンガン覚えていきましょう。一部の選択肢において、オックスフォード英英辞典(ネット版)の記述がそのまま使われていました。普段からオックスフォード英英辞典で調べる癖をつけておけば、本番で10点くらい拾えるかもしれません。

 

オックスフォード英英辞典(ネット版)はこちらから(リンク先の単語の説明文が、今回そのまま出題されました。)

www.oxfordlearnersdictionaries.com

 

オックスフォード英英辞典はこちらで購入できます。

 

大問1に同じく、10個の選択肢を(重複不可で)10ある傍線部に当てはめれば良いので順調に解き進めれば満点が取りやすいはず。しかし、選択肢が10個となっては話は別です。律儀に最初の穴から埋めようとせず、一番埋めやすいところから埋めていきましょう。最初の穴から埋めようとすると、文字通り落とし穴にハマることになりかねません。

 

俺はこの大問でハマってしまい、合計40分ほど掛けて8/40しか取れませんでした。 傍線部の前後をよく読んで傍線部の意味を推測するのは勿論、各選択肢をあらかじめ訳しておくべきだと思いました。

 

大問3の超詳しいレビュー 

大問3の長文は短い上に、内容も凡庸なので一見解きやすいように見えます。しかし、新傾向の問題である上、設問の指示が少々理解しがたいものであったこともあり意外と難しい。文法語法が正しく使われていて話の流れに沿った選択肢を選べばいいのですが、英作文が苦手だと苦戦すると思われます。occurは自動詞なので受動態は不可、supportは他動詞だから後ろに前置詞は置けない、impossibleは人を主語に取らない、3単現のsが付くかどうか、など文法語法の基礎知識が正解の決め手になる場合が意外と多かったです。英作文が苦手だと大問3のような文法語法の基礎問題を間違える傾向があるので、英作文の訓練もしたほうが良いと思われます。

 

 

大問3は相対的に簡単だと思いましたが、文法語法に抜け漏れがあったようで12/40でした。

 

大問4の超詳しいレビュー

大問4は「麻薬を合法化するとどういう影響があるのか、徹底議論」といった趣の長文でした。麻薬問題に関心がある人なら一度は考えたことがありそうな内容ばかりなので、文意は掴みやすかったです。しかし、使われている単語のレベルが非常に高く、長くて構造が取り難い文も多かったので読むのに結構苦労しました。

 

 

4つの大問の中で最も解きやすかったと思われるので、大問4を最初に30分くらいかけてじっくり解き高得点を確保するのが賢い戦略でしたね。俺は律儀に大問1から解き始めてしまいましたが…。結果、この大問にあまり時間を掛けられず29/72でした。

 

総評

慶応法学部の英語は噂通り非常に難しかったです。これでもかつてよりは簡単になったらしいです。早慶標準レベルの英語で6割取るのがやっとというレベルでは、まるで歯が立ちませんでした。各大問の本文の内容はそこまで難しくはなくテーマも比較的凡庸、全体の長文量は抑えめ、基本的な文法語法知識が正解の決め手となる場合が結構ある。なのに、異様なくらい難しい。 

 

なぜ慶応法学部英語はこんなに難しいのか

各大問の本文の内容はそこまで難しくはなくテーマも比較的凡庸、全体の長文量は抑えめ、基本的な文法語法知識が正解の決め手となる場合が結構ある。にも関わらず、なぜ純ジャパには合格が極めて困難と思われるほど難しいのか。理由を分析してみました。

 

まず、長文が非常に読み難いことが挙げられます。受験生には馴染み皆無と思われる会話表現が頻出する、一般的受験生にとって未知と思われる単語が頻繁に出てくる、一文が長くて構造も取り難い、からです。

 

n個の選択肢をn個の空欄に重複不可で当てはめる設問が目立ちました。一般的な模試では受験生の得点源となりやすい問題です。しかし、選択肢が10個となっては話は別。律儀に最初の穴から埋めようとすると、10個の選択肢を全部検討する必要があるので非常に時間がかかる。一番埋めやすいところから埋めていけば良いのですが、それでも結構時間がかかるはず。

 

出題形式が頻繁に変わり、新傾向の問題が突然出題されることもあるのが慶応法学部英語です。どの大問が難しいか、どの大問から解き始めるか、全体の方針をどうするか、を試験本番で考える必要があり、高度な臨機応変さも求められています。

 

制限時間が80分と早慶英語にしては短めであることが、慶応法学部英語を難しくしている最大の理由でしょう。

80分で大問4つはただでさえ焦りやすい。おまけに、本文の読解(特に前半の大問)と前述の設問に時間がかかるため、ますます焦りが生じやすくなる。焦っているため、一番取りやすい最後の長文問題で読み違いをしてしまい爆死。という精神的トラップゆえ、実態以上に難しいと思われているのです。とはいえ、語彙力、読解力、論理的思考力、英作文力、情報処理力、基礎的な文法語法知識、設問を解くテクニック及び戦略、極度の緊張下での臨機応変さを極めて高いレベルで求めているのでやはり慶応法学部英語は極めて難しいのです。