アラサー高学歴ニートの軌跡

アラサー高学歴ニートが、日々の行動や考えを記すブログです。

「人生に絶望している者を救うのは、現在進行形の物語である。」文化系トークラジオlife(2/26放送)を聴いて30歳無職が考えたこと。

本日は、文化系トークラジオlifeの過去回を聴いて考えたことを書いていきます。未視聴の方でも安心して読める内容になっております。

 

 

文化系トークラジオlifeとは

 

パーソナリティの鈴木謙介を中心として、様々な主演者たちが各回のテーマについて結論を定めずに色々議論したり、語ったりするラジオ番組。偶数月の第4日曜日の25:00〜28:00までtbsラジオにて生放送でやってます。

 

今回聴いた回

 

2/26放送の「ポストトゥルースのその先へ」です。

 

ポストトゥルースとは、客観的に見て正しい事実よりも、感情に訴えかける言論(偏った見方や、偽りの事実を含む)によって、世論や政治が動いていくことを意味します。トランプ大統領当選などが具体例としてよく出てきます。

 

ポストトゥルースと呼ばれる、感情的な刺激が人々を動かす時代に何が必要なのかを考えていく回です。

 

生放送前の、予告編について少々。

 

予告編で印象に残ったのは、 

 

「事実を突きつけても、救われない人々の存在。物語がその人を救う。」

 

という箇所です。

 

予告編はこちらから 
www.tbsradio.jp

 

事実を突きつけても救われない人々とは、例えば僕のような30歳無職のような存在です。世間一般で言われているように、30歳になると正社員就職が極端に難しくなるのは事実です。また、起業したりブログや株、不動産で稼ぐのが難しいのも事実です。

 

ただ、それらの事実を突きつけたところで、30歳無職に希望を与え、人生を好転させることは不可能です。たとえ虚構であろうが、希望を与える物語が必要です。

 

本編&番外編の要約

 

ポストトゥルースの背景の一つとして、人々が感じる「お互い分かりあえない感」つまり「ディスコミニケーション」がある。この状況において、社会の様々な問題に対処するためには、集団が一枚岩になることが必要である。しかし、集団においてメンバー同士がお互いの社会的地位や学歴といった差異を気にしすぎるため、集団はバラバラになってしまう。集団を一つにするために、大きな物語(例:東京オリンピック)や宗教が求められている。

 

予告編含めた全体を通して考えたこと

 

 本編後半で、プラセボ(実際はただの小麦粉だけど、これは薬だと医者が言うことで、本当に効くようになる偽薬)の話が出てきました。プラセボとか、まさにポストトゥルースですよね。偽りの事実を信じ込むことで、現実を変えるという意味で。

 

すなわち、偽りの事実(言い換えると、虚構の物語)は、人生に絶望している者の救いと成り得るということです。

 

まして、それが現実に起きた出来事であるとしたら、より現実的な救いとなるでしょう。

 

 

人々の価値観や置かれている環境が多様化したいま、大きな物語(例:高度経済成長、東京オリンピック、大阪万博)を人々が共有することは難しいと考えます。

 

また、他者が描いた物語(自伝や人生大逆転記録といった中くらいの物語)の主人公と自分では、能力も置かれている状況も違います。

 

あなたが100パーセント信じ込める物語は、あなた自身が描くしかありません。

 

そこで要請されるのが、小さな物語です。

 

小さな物語とは、あなた自身が描く物語です。

 

人生に絶望している若しくは希望を見いだせない者たちが、他者の描いた物語を信じ込むのは難しいでしょう。

 

あなたが100パーセント信じ込める物語は、あなた自身が描くしかありません。

あなたが物語の作者であり主人公なのです。

 

 

少なくとも僕にとって、僕の人生という物語の行方は全くもって未知数です。1年後僕がどうなっているかという問いにさえ、今の僕は答えに窮してしまいます。

 

ならば、1年後あなたがどうなっていたいか(言い換えると、物語のとりあえずの結末)を思い描き、現在のあなたとのギャップを埋めるストーリーを考え、そのストーリー通りに行動すればいい。

 

行動していくうちに、当初のストーリーとは違う展開になると思われます。全てが思い通りにいく確率は、ほぼ0です。あなたは今までの人生で十二分に分かっているはずです。

 

イレギュラーや心変わりが起きるたび、物語を都度修正していけばいいのです。

 

あなたは現在進行形の物語の作者であり、主人公なのですから。

 

結論

 

「人生に絶望している者を救うのは、現在進行形の物語である。」