アラサー高学歴ニートの軌跡

アラサー高学歴ニートが、日々の行動や考えを記すブログです。

無能ニートが家庭教師をしたら、生徒の英語嫌いが直った話1「邂逅」

高学歴ながら、無能ニートやってる藤浪サトルです。

 

英語嫌いな中学生の英語の成績を上げ、ましてや英語を好きにさせるのは一般的に難しいとされています。

 

しかし、◯流企業すら半年で退職するような無能でも、英語嫌いの中学生を英語マニアにし、英語のテストで90点取らせることは可能です。

 

 

 

有能なあなたなら、きっとできるはず。

 

 

本編では、にわかには信じがたい話が連続するかと思います。

 

ただ、じっくりと読んでいただければご納得いただけるはずです。

 

嘘か真か、信じるのはあなた次第です。

 

※当該生徒のプライバシー保護のため、フェイクを混ぜております。また、話を分かりやすくするため、時事ネタは比較的新しいネタにしました。

 

 

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僕は、塾講師を辞めて自宅警備員に転職した。

しかし、どういうわけか家庭教師をやってほしいという依頼がやってきた。

なんでも、僕が以前家庭教師をしていた子の親から、おヒマなら家庭教師をやってくれとのこと。

 

理由を尋ねると、公立高校入試の国語の点を短期間でグーンと伸ばした僕なら、大の英語嫌いでも直せるはずだという。

 

メチャクチャな理屈である。

 

国語の点を伸ばすメソッドと、英語嫌いを直すメソッドは全く別物である。

 

例えるなら、野球とサッカーくらい違う。

 

英語が苦手である点を説明し断ろうとしたら、

 

「もう藤浪先生が担当するって、先方に約束しちゃった。」

 

とのお返事。

 

そういうことなら、とりあえずやってみるか。

 

 

数日後、僕は英語嫌いの中学生安河内くん宅の散らかっているお部屋にお邪魔した。

 

「初めまして、今日から君に英語を教える藤浪です。よろしく。」

 

「安河内です。よろしくお願いします。」

 

微妙に声が小さいが、まあいいだろう。

 

「いきなりだけど安河内くん。なんで英語嫌いなの?」

 

「英語の先生が嫌いだから。」

 

「俺と同じじゃんwどんなところが嫌いなの?」

 

「女子にえこひいきして、男子に厳しいところ。」

 

「なるほど。そういう先生よくいるけど、俺も嫌いだなあ。」

 

固かった安河内くんの表情がかすかに和らいだ感じがした。

 

「まだあるでしょ。その先生の嫌いなところ。」

 

「なんで分かったんですか?」

 

「えこひいきだけでは、安河内くんが大の英語嫌いになる理由としては少し弱いからね。」

 

しばし沈黙が流れた。

 

急に饒舌になる安河内くん。

 

「授業がつまらなくて、説明が分かりにくくて、しかも授業中に僕の趣味を否定してきやがった。」

 

「ほう。それは酷いな。ちなみに安河内くんの趣味は何?」

 

「アニメです。なのにあいつは「アニメなんか下らない。あんなもん見てるやつは犯罪者予備軍。」とか言いやがった。」

 

安河内くんの手が震えている。あそこまで否定されちゃ、怒るのも当然である。

 

気づいたら、俺の中の何かがプツンと音を立てて切れていた。

 

「あんな先公こそ◯◯◯予備軍だよ。ただのロ◯◯◯野郎の分際でよ!」

 

やべえさすがに言い過ぎたか。

 

切れると暴言が出てしまうから、冷静にならんとね。

 

ふと安河内くんを見ると、ゲラゲラ笑っていた。

 

日頃溜まっている本音を僕が代弁したから、すっきりしたんだろう。

 

「どうだ安河内。これで少しは英語やる気になったか?」

 

「うーん、全然。」

 

彼を説得するのは難しそうだ。でも俺には秘策がある。

あんな先公のせいで、彼の将来が狭まるのは断じて許されない。

 

続く