アラサー高学歴ニートの軌跡

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センター2019日本史B 史料問題と読解力だけで解ける設問の解説

センター日本史無勉でも史料問題4問全部正解したので、解き方を解説します。その他にも、読解力だけで解ける設問があったので解説しました。

 

目次

史料問題の解説 大問1問3

X:注をそのまま史料に当てはめれば、内容は簡単に分かる。史料の「新羅人の海路を暗ずるもの」は、海路を暗記しているくらいだから航海に慣れていると推測できる。よって、「新羅人の海路を暗ずるもの」はXの「新羅人の熟練した船乗り」である。史料の「船ごとに」は、Xの「各船に」に対応している。史料の「官人」が日本人とは明記されていないが、他は全て史料通りなのでXは正である。

 

Y:注をそのまま史料に当てはめれば簡単。ではあるが、漢文に出てくる使役の知識が必要。(使役は「AをしてB(せ)しむ」の形を取り、意味は「AにBさせる」である。)

 

注を史料に当てはめると「新羅人通訳の正南に唐に残留する方法を検討させた」と訳せるから、当然正南は唐への残留計画を知っていることになる。Yの「彼に秘密にしている」が間違っているので、Yは誤。

 

Xは正、Yは誤。よって正解は②。

 

史料問題の解説 大問2問5

国造を豪族だと知っている必要があった。

 

X:注に「永昌は唐の元号」とあり、史料の出だしから「永昌」とある。ゆえに、当然那須地方の豪族は中国王朝に関わる知識を知っていたことになる。よってXは正。

 

Y:大宝律令において「評」は「群」に改められたことを知っていれば、誤と判断できる。もし知らなければ、注を用いて史料を一字一字丁寧に読む必要がある。史料では地方行政組織らしきものは確認できないため、誤と判断できる。

 

Xは正、Yは誤。よって正解は②。 

 

史料問題の解説 大問4問3

X:注をそのまま史料に当てはめれば、正と判断できる。

 

Y:入会=共同利用地という知識が無ければ正と判断するのは難しかったか。史料の「両邑」「永々」「熟談」というワードから平和的な解決ができたと推測し、正と判断することも一応可能である。

 

Xは正、Yは正。よって正解は①。

 

史料問題の解説 大問6問6

GHQの日本に対する態度や、日本統治のため厳しい報道規制や検閲をしたことを思い出せば、史料を読まなくても簡単に正解できる。

 

X:「公安ヲ害スベキ事項ハ何事モ掲載スベカラズ」は、公安を害することなら何であっても掲載するなと訳せる。よって誤。

 

Y:史料を読むと、正と判断できる。

 

Xは誤、Yは正。よって正解は③。

 

読解力だけで解ける設問の解説 大問6問4

 

簡単な国語の問題。

 

ウは、GHQが日本政府に指令を出すのだから「間接」。

 

エは多少の推理が必要。敗戦直後の財政状況だから、黒字よりは赤字の方がしっくりくる。赤字の財政をなんとかするためには、歳出(支出)を減らす必要がある。よって「抑制する」が空欄に当てはまる。

 

正解は①。